太陽光発電を設置も売電できず 月5500円もらえるはずが… 経産省の申請許可に時間【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年6月10日)

 家計を節約しようと太陽光発電を設置したのに「売電収入」が得られないという悲痛な声を上げる人が相次いでいます。背景には何があるのでしょうか>

■売電で月5500円もらえるはずが…

 3月に家を新築したばかりの、関東在住の男性(30)。同時に太陽光パネルも設置しましたが、期待していた「売電収入」が入らない状況が続いています。

「発電量30kWhに対して、20kWhぐらいしか使っていないので、残りは全部『売電』しているけど、お金になっていない」

 入居後、しばらく経って電気料金の明細を見たところ、あるはずの「売電収入」が、どこにも記載されていませんでした。

 一般的に太陽光で発電した電気は自宅で優先的に消費され、使いきれない分は蓄電池にためたり、さらに余れば電力会社に売電されたりします。

 この男性の場合、アプリのデータ上では、5月は346kWhを売電したことになっていて、単価の16円で計算すれば、1カ月で5500円ほどの収入を得られるはずでした。

 急いで業者に確認すると、言われたのは「手続きに時間がかかっている」という理由でした。

「『認可のところで止まっている』と聞いていますね。経産省のところで『処理待ち』みたいな。(自宅を)3月中旬引き渡しで、売電開始(予定)が8月末なので、5カ月ぐらい使えないみたいです」

 太陽光発電は、春から初夏にかけてが、もっとも発電量が多くなる時期だと言われています。

「冬じゃなくて夏に発電して、年間で売れる分は売って、みたいに考えて計算して(発電設備を)入れたので。一番発電できるタイミングで売電できないというのは、クリティカル(致命的)に効いてくるかなと思っています」

■経産省の申請許可に時間

 SNSを調べると同じような声を上げている人が多くいました。

「我が家の売電開始はまだまだ先になりそうです」
「いつになったら売電の申請通るんだ?」

 なぜ売電開始まで、これほど時間がかかるのでしょうか?太陽光発電を手がける、ELJソーラーコーポレーションの高田直哉事業部長に話を聞きました。

「昔は1カ月ぐらいでできた。(東京で発電設置)義務化になるという話になってから(申請が)増えた。長いと半年。短くても3カ月ですね。処理の人員を増やさないから(作業が)終わらないんだろうな」

 売電収入を得るには、「電力会社」と「経済産業省」に申請する必要があります。この業者は、「経産省」が申請を許可するのに時間がかかっていると指摘します。

ELJソーラーコーポレーション 高野夏実さん
「ステータスのごとに検索できるんですけど、あとどれぐらいというのが、なかなか分からないし、(経産省に)聞いても答えてもらえない」

 認可にかかる分だけ前もって申請できるかというと、太陽光発電の契約から設置まで早ければ1カ月ほどで済んでしまうため、それも難しいといいます。

高田事業部長
「太陽光とか再エネをもっと増やしましょうって、政府は動いていると思うんですけど、簡単に広がらないような制度にはなっている」

 番組は経産省の担当者に取材しました。

「申請が少ない時は1カ月で終わることもありますが、限られた人員と予算で対応しているので、基本的には3カ月ぐらいかかると思ってほしい」

 長い期間、売電収入が得られない人がいることについてはこう答えました。

「引き続き、迅速かつ適切な審査を行ってまいりたい」

(「グッド!モーニング」2025年6月10日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

関連記事

  1. 【必見】これから蓄電池買う人は絶対に見て下さい!プロがオススメする蓄電池を徹底解説します!

  2. 【太陽光パネル】作りすぎた?再エネと災害リスクのバランスは?暮らしに必要なのか?脱メガソーラー宣言の福島市長に聞く|アベプラ

  3. 太陽光発電を購入しても損する人の特徴4選…正直あなたに向いてない…

  4. 売電終了した卒フィットの方にオススメの売電先と今後の価格動向

  5. 【速報】最新情報!HUAWEIの蓄電池をプロが徹底解説【新築必見】

  6. 【トップクラスの発電効率】長州産業の新型プレミアムブルー太陽光パネル 屋内生産 太陽光発電 CS-348G81 CS-232G81 ソーラーパネル 雨漏り保証 オススメ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。